親子の会話

実家に帰ったらなぜか私の部屋の床に私が所有しているポスターが全て床に丁寧に広げられ,その上に重しのごとく物が乗せられている.よくよく見ると,ポスター1枚1枚が透明のカバーで覆われている.
言わずもがな,犯人は私の母である.確かに,前からポスターのカバーが欲しいやら,どうやれば見栄え良く部屋に飾れるかなどと話してはいたが…….どうも今回,いよいよ飾るべくご丁寧にシワ伸ばししていたようである.母曰く,ヲタクの部屋に良くあるような天井や壁に貼り付けるという案はガキっぽくて許容できない,とのことである.母の案では部屋の空間上部に吊るすということらしい.っていうか吊るすってナニ?そもそもポスターの所有者であるところの私よりもノリノリなのはどういうことであろうか?いや,「なるべく直射日光に晒されない場所が良いなぁ」とか母とふつーに話しているオレもどうかと思うがっ!!そもそもポスターの絵柄見りゃ分かると思うが,それ全部ギャルゲのポスターだからなっ!!少なくとも所有者の母親が嬉々としてシワ伸ばしして飾ろうとする類のポスターじゃないからなっ!!
ところで,母が買ってきて私のポスターに装着したポスターサイズ(B2)のカバーは,比較的特殊な需要のようでそこら辺の店では入手できない.自身の参考のために,母にその入手場所を聞いておくことにした.なんだかんだ言って,私の母は特殊な店などに詳しいのでその情報は重宝するのである.


私:「そういえばさぁ?あのポスターのカバーどこで買ったん?」


母:「あーあれか?どこやと思う?っていうか,アンタいっつも行ってる場所やん.なんで気付かへんかなぁ?」


私:「へ?え……まさか……」


母:「アニメイト



















戯れに 母にたずねて そのあまり
  答えにあきれ 物も言われず

              Cryolite