定理:の同値性

厳密で弱い順序の定義における2項関係\mathrm{equiv}は同値関係である.即ち以下の条件を満たす.

  • 反射性

Sの任意の要素aに対して
\mathrm{equiv}(a,a)

  • 対称性

Sの任意の要素a,bに対して
\mathrm{equiv}(a,b) \Rightarrow \mathrm{equiv}(b,a)

  • 推移性

Sの任意の要素a,b,cに対して
\mathrm{equiv}(a,b) \wedge \mathrm{equiv}(b,c) \Rightarrow \mathrm{equiv}(a,c)

証明)

aSの任意の要素とする.\mathrm{comp}の非反射性から\mathrm{comp}(a,a)は偽である.従って\mathrm{equiv}(a,a)が成り立り反射性を満たす.
a,bSの任意の要素とする.\mathrm{equiv}(a,b)と仮定すると
\neg\mathrm{comp}(a,b) \wedge \neg\mathrm{comp}(b,a)
となる.従って\mathrm{equiv}(b,a)が成り立ち対称性を満たす.
推移性は厳密で弱い順序の定義から自明である.Q.E.D.