何でMPL本より後に頼んでいたこっちが先に来るかねぇ・・・．
とりあえず目次とかを一通り見てみた．はっきり言うと基本〜中級程度の事しか書いてない．何せ初っ端が"Compile cleanly at high level warning."とかから始まってるし．その後も (More) Effective C++, Effective STL, (More) Exceptional C++の良いとこ取りな項目の連続で，深い内容は一切無し．Sutter & Alexandrescuって組み合わせだけに期待していたのだけれど，その期待とは到底かけ離れた普通のC++のcoding guideline集．
ただ特筆すべきはReferenceが尋常じゃないこと．1項目がだいたい2ページ程度なんだけれど，それの各々に対してreferenceが最低でも5,6個付いている．範囲もこっちからあっちまで，自分が今まで見てきたon-line/off-lineのリソースで，有益だと思ったものはことごとくreferされてる．そして自分が見たことのないリソースも大量にreferされてる．というかこの内容の浅さを考慮すると，Bibliographyが7ページに及んでいるのは異常だろう．この本以上のことを学びたければどれを参考にすれば良いのか，という足がかりが完璧に用意されている．そういうより深い，最新情報へのリンク集という使い方なら，自分のような人間にも超（゜д゜）ウマーな一冊かも．
