関数テンプレートは関数の無制限なオーバーロードと捉えることも出来ます.この観点から,関数テンプレートに対するポインタ取得(これは不穏当な表現ですが)もid:Cryolite:20040820#p1と全く同等の制限を食らうことになります.
通常の関数のオーバーロードにおけるポインタ取得と異なるところは,ターゲットによって関数テンプレートへのポインタが実際に指している関数とポインタの型が決定した瞬間に,対応するテンプレートの実体化が生じることです.
template<class T> T f(T x){ return x; } int (*pfi)(int); pfi = &f; // この式のコンパイルによってf<int>が実体化される(f<int>を呼び出していないことに注意)