ドラマな夕飯時

今日,遅い晩飯をかきこみながら台風情報の番組を見つつ,裏番組を適当にザッピングしていたところ,何やら見慣れないドラマをやっているのを見つけた.いや「見慣れないドラマ」とは誤謬もよいところで,実際にはここ数年テレビドラマを見たことがないというのが本当のところである.C++やら萌えやらと狭い世界に閉じこもらず,たまには最新の流行なるものにも触れてみようかとしばし観覧することにした.
見て驚いた.驚きすぎて,さんまの蒲焼の缶詰(近くのスーパーで98円)を開けるときにふたの端で手を切った.中途で見出したので文脈は良く分からないが,いわゆるヲタクなポスターやフィギュアとでも形容すれば良いのだろうか?そういったものがわんさか出てくる.中でもメモオフ2ndの相馬希のフィギュアなるものがお気に入りなのか,劇中何度も出てきてはその存在感をこれでもかと強調していたのである.
場面が変わって,今度はパソコンに向かって何やらわけの分からないオーバーリアクションをしている人も居る.それは何とも形容しがたい光景であった.
私はもともと流行というものに疎い人間だが,特にここ数年はテレビもまともに見ないせいで世の最新の流行とやらには隔世の感すらある.小野田寛郎氏の帰還に例えるにはあまりにも無理かつ失礼かも知れないが,ふと降り立った地は私がかつて知った日本ではないという趣さえある.
そうか,最近の普通の人たちはパソコンに向かいながらあんな風にオーバーリアクションしているのか,いやはやそれにしてもKIDのギャルゲも有名になったものだ,と自らの無知を次々と痛感させられる思いだった.これからは世の最新の流行に及ばずながらも追随すべく,心機を新たに,今更ながらでもメモオフをやってみるぐらいの気概の1つも持たねばと感じる.
しかし結局,中途から見出してまた中途で台風情報が気になってチャンネルを変えて,最後に元のチャンネルに戻したときにはすでに放送が終わっていたという始末の当該のドラマ,そのタイトルはついぞ分からずじまいであった.