Scoped Concept Maps と domain tag による look up 選択

ほぼ,自分用のメモなのであまり気にしないでください.
現行の concept の提案は,ある型に対するあるコンセプトの concept map の定義をグローバルに1つだけ許すことしか想定していないので,誰かが concept map を定義してしまうとグローバルにその影響が伝播する.で,それだと明らかにまずい状況があるだろうというので,それを lexical に区切れるようにしようというのが Scoped Concept Maps の提案. scoped concept maps の proposal に典型的な「マズイ例」が書いてある.
で,concept maps に関してはいつかちゃんとこのブログで書くとして,今現行の C++ の規格やライブラリ実装技法で scoped concept maps に相当するモノは何かと考えると,Ramey's trick もしくは domain tag とか呼ばれているモノの延長ではないか.というか,一般に ADL による customization の提供に関する (two-phase name lookup などが絡む) 非常に複雑な議論のほぼ延長じゃあないかにゃ?あれ,違う?
http://thread.gmane.org/gmane.comp.lib.boost.devel/134976/
上のスレッドで MB さんが提案しているようなヤツで,さらに ADL を引っ掛けるためのタグを切り替える仕掛けを用意するとほぼ scoepd concept maps でやりたいことはできる (ただし構文はめちゃくちゃひどくなる).
(boost-users のアーカイブが今ロストしてて domain tag に関する議論がどんなものだったかはっきり思い出せない)
だとすると, (lexical に区切ることのできない) concept maps が template の特殊化の syntax sugar と見るならば, scoped concept maps は ADL + domain tag による look up 選択の syntax sugar と見なせる……か?
あとさらに付け加えると,以前 http://pc8.2ch.net/test/read.cgi/tech/1071697977/ の 627 以下 661 あたりまで延々議論されていたような現行での C++ の問題も scoped concept maps でほぼ完全に決着が着くはずなのだけれど.