私は実家でつないでいるプロバイダからもらったメールアカウントを主に使っている.実家に居る母はフリーのメールアカウントを取っていたのだが,その母が「メールを受信することはできるけれど送信することが出来ない」と言ってきた.調べてみると最近プロバイダがOutbound Port25 Blockingというのを実施しだしたらしい,ということが分かった.要するにプロバイダ以外のドメインのSMTPが使えなくなったわけである.
母が今まで使っていたところはSubmissionポートやSMTP over SSLといった代替手段を容易してくれていないのでさてどうしよう困った.Webメールはインターフェースがイマイチなので母に使わせるのはちょっとためらわれる・・・などと思案して結局プロバイダが提供しているSMTP,要するに自分が今まで使っていたSMTPのアカウントを母と共有するという方針にすることにした.しかし,このSMTPの共有に当たって問題が2つ出てきた.
今まで自分はPOP before SMTPだったのだが,SMTPを共有するのにPOP before SMTPは使えない.幸いプロバイダがSMTP-AUTHを提供してくれていたのでSMTP-AUTHに切り替えた.
もう一つ,SMTPのアカウントが私のアカウントのため私のアカウント名(cryolite)がヘッダに入るという問題も出てきた.しかしこれもプロバイダ側が数字のみのSMTP-AUTHアカウントを別に用意してくれていたのでそれなら問題はないだろうということで,そのアカウントを共有することにした.
以上のことを母に説明したのだがこれがなかなか分かってもらえない.特にSMTPアカウントを共有するというのを,「(母の理解でいうところの)メールアカウントなるものを共有する」というふうに誤解されてしまう.SMTPアカウントを共有すると私がメールを出したように相手に見えるんじゃないかというのである.なので「SMTPを共有するというのは郵便ポストや郵便配達員を共有するようなもので,手紙の差出人の名前をどう書くかとは違う問題になる」という説明をしてようやくある程度納得してもらえた模様.コンピュータ関係の説明を一般の人に分かりやすく説明するのはしんどいですねぇ.
っていうか自分もメール周りはあまりよく分かってないんですけれどね.